才能というか、趣味趣向・向き不向きみたいな話なんですが。
とある個人の映画レビューサイトがありまして。もうだいぶ前に更新止まってたし、今も残ってるかはわからないけど。
そこの人が『オトナ帝国』の素晴らしさをいち早く取り上げ、猛プッシュしていたので、僕はこの映画を映画館で観ることができた。「この人、見る目あるな!」とある意味尊敬しました。
そしてその人が『スペースカウボーイ』について、「この映画をつまらないという人は映画を楽しむ才能がない」とまで言い切ったので観に行ったのですが、「はいはい、メリケンメリケン」としか思わなかった(つまらなかったということです)。
でも、その人がレビューもしてないような地味ーな邦画を観て面白いと思ったことが何回もあるし。俺はポニョよりスカイ・クロラの方が面白かったと思うし。いわゆる「映画畑」の人と「映画がちょっと好き」な人の違いかなー、というところに着地した。
んで、スカイ・クロラに関しては、「今までの押井守とは一味違う!」って大々的に宣伝してたのに、まったくもっていつもの押井さんだったという問題がありましてね。今までの押井作品を知らない人もたくさん観に来ちゃった、っていうね。(日記では何回も書いたと思いますが、映画館のエスカレーターで俺はいい余韻に浸ってたんですが、前にいた女子二人組がずーっと黙ってて、やっとしゃべった言葉が「なんか黙っちゃったね…」「うん…」だった)
なんか、有名になればいいってもんじゃないよね、と。
Amazonのレビューとか見てると、「有名になってしまったが故、本来ならその人の手にわたるべきじゃなかったのに、わたってしまったからの☆1」が結構あって。
『聖☆おにいさん』の評価が極端なのもこのせいかな。『猫の地球儀』も。(僕は『イリヤ』は正直よくわからなかったけど)
あと、僕がここ数年で一番気に入った『サマー/タイム/トラベラー』も、検索しても酷評しかでてこないのも同じだと思う。(星雲賞をとったり、俺みたいな「ドストライク」に入った人がやたら誉めた結果である)。なんかさ、「こんな天才高校生なんているわけがない」とか、俺にしたら「えっ、そこに突っ込み入れんの?」ですよ。ロボットアニメとかに「こんなスピードで動き回ったらGでパイロットは死んでしまう。リアリティがない(キリッ!)」って言ってるのと同じだよ。そういうのは高校生で卒業しとけよ、と。
そういう人たちは、娯楽を楽しむ才能がない(キリッ!)。
まあ、難しい問題ですよね。(凡コメント) ではまたそのうち。親分は早く住所送ってください。