先日、通勤中にgekさんより下記の論文の紹介がありました。
そんなに長い論文ではないのですが、慣れた分野ではないため読むのに時間がかかりそうです。そこでAIに要約させることにしました。PoeというアプリでAIチャットにPDFが読み込めるので、Claude 3 Sonnetに論文のPDFを読ませて要約させると以下のようになりました。
要約すると、この論文は以下の点について述べています。
- パチプロのAは、「期待値を積み上げる」ことを重視し、期待値の高い台で繰り返しプレーすることが重要だと考えていた。一方で、その日の稼ぎを適度に抑えることもレベルの高いプロには必要だと語っている。
- これらの一見矛盾する実践が、Aにとってなぜ両立可能だったのかを、野家啓一の「自然科学と人間科学の二重性」の観点から考察している。
- 期待値の積み重ねそのものよりも、期待値に基づいて打ち続けるプロセスを重視する点、そして短期的な利益よりも長期的な収支を意識する点がAの思考の特徴である。
- 稼ぎを抑えることは、店や客への配慮から生まれるものであり、プロとして長く活動するための重要な実践だったと指摘している。
- 計算を重視しつつも、それを一時的に抑制する実践こそが、Aにおける自然科学と人間科学の二重性を体現していたと結論づけている。
要約としてわかりやすいですね。パチプロにインタビューした結果、敢えて稼ぎを抑えることが長続きにつながるという証言を得て、それには自然科学的・人間科学的にも合理的であるということですね。これなら通勤中でも知ったかしてLineで返事することができます。
それじゃあ、他のAIだとどうなるか試してみました。GoogleのGemini Proに要約させてみました。
パチプロのAは、期待値の積み上げが重要だと語る。しかし、彼は同時に、稼ぎを抑えることもレベルの高いプロの証だと主張する。この一見相反する実践は、Aにとってどちらも重視される。
Aは、期待値の積み上げにおいて、ゲームの結果よりも、期待値を根拠に打ち続けるプロセスが重要だと考える。彼は、この実践によって長期的に収支がプラスになるという。さらに、彼は店や他の客に配慮してその日の稼ぎを適度に抑えることが、プロを長く続けるうえで重要だと語る。
つまり、Aは、賭けにおいてつい注目しがちなその場の利益という視点から一旦離れ、長期的な見方へと転換することが思考の要諦だった。この観点からすると、期待値の積み上げを抑えることは、期待値の積み上げを至上とするプロに相応しいプレーだった。
なんか後半がわかりにくいですね。AIモデルによる個性が出そうです。それでは章ごとに要約させてみました。
I はじめに
- ギャンブル研究では、勝敗が偶然に左右され、財物の得喪を争うことが条件とされてきた。
- パチンコ・パチスロは賭博性を持つが、遊技として位置づけられている。
- 本稿では、合法・違法にかかわらず、勝敗が偶然に左右され、財物の得喪を争うものをギャンブルとして扱う。
II パチンコ・パチスロ業界とパチプロの変遷
- パチプロは、パチンコ・パチスロで生計を立てる人。
- パチプロの定義は厳密ではないが、一般的には長年パチンコ・パチスロを打ち、それ一本で収入を得る人を指す。
III パチプロの実践と思考――Aの事例から
1 Aがパチプロになるまで
- Aは、期待値を重視するパチプロだった。
- 期待値とは、あるゲームを1回試行した場合に得られる結果の平均値のこと。
- Aは、期待値を算出し、期待値の高い台で繰り返しプレーすることで稼いでいた。
2 Aによる「期待値」解説
- Aにとって、期待値はプレーの根拠であり、期待値を根拠に打ち続けるプロセスが重要だった。
- Aは、期待値を積み上げることで、長期的に収支がプラスになると考えていた。
3 「スマート」な稼ぎ方
- Aは、稼ぎを抑えることもレベルの高いプロの証だと考えていた。
- 彼は、店や他の客に配慮して、その日の稼ぎを適度に抑えていた。
- Aにとって、その場の利益よりも、長期的にプロを続けることが重要だった。
4 自然科学と人間科学の〈二重性〉
- Aの思考は、自然科学と人間科学の〈二重性〉を体現していた。
- Aは、期待値の計算という自然科学的な側面を重視していたが、同時に、稼ぎを抑えるという人間科学的な側面も重視していた。
IV 考察
- Aの思考は、計算を重視するプロギャンブラーの姿勢と、数値の算出とは異なる実践に着目する人類学的ギャンブル研究との架け橋となる。
- Aの思考は、計算手法への眼差し方が、自身のキャリアや人生という異なる文脈においても反復複製されることで、現実の意味を「転換」させる技法になっていた。
V おわりに
- Aの思考は、ギャンブルにおける計算と配慮のバランスの重要性を示唆している。
- Aの思考は、長期的な視点と短期的な視点のバランスの重要性も示唆している。
うむ、今回はわかりやすいですね。
そういえば最近ギャンブルで他人の金を使い込んで破滅した方がいらっしゃいました。せっかくだから(?)彼の行動をこの論文を参考にして論じてもらいましょう。ただし一般的なAIチャットでは時事ネタは扱えませんのでAI検索サービスのPerplexityを使います。こいつはWebの検索結果を参照してくれるので時事ネタもバッチこいです。
早速、「この論文と水原一平氏の違法賭博事件を対比して論じてください。」と入れると下のように回答してくれました。
この論文は、パチプロ(パチンコ・パチスロ)を通じて、期待値の積み上げとそれを抑えることの問題を取り上げています。この論文は、Aの語りを基に、Aが20年間パチプロに生活してきた経験を活かしています。Aは、期待値の積み上げを重視しているために、プレーで最も重要なこととしています。これは、期待値が高い台で繰り返しプレーすることであり、当時の彼はプロの中で一番になることを目指し、この実践に日々励んでいたということが提示されています。ただし、Aはこの実践を適度に抑えることのできる人間こそレベルの高いプロであるとも言っています。
この論文は、Aの事例を通じて、「期待値を積み上げる」こととそれを抑えることのどちらも重視される理由を考察しています。Aは、期待値を根拠に打ち続けるプロセスの方であり、この実践によって長期的には収支がプラスに上向いていくということが提示されています。また、Aは店や他の客に配慮してその日の稼ぎを適度に抑えることが、プロを長く続ける上で重要なことであるとも言っています。
この論文は、Aの思考の要諦として、その場の利益という賭けにおいてつい注目しがちなものから一旦視点を「はずし」、長期的な見方へと転換することが彼の思考の要諦だったと言えるということが提示されています。
水原一平氏の違法賭博事件とこの論文を比較すると、水原一平氏は違法に行われた賭博を通じて、他人の利益を狙ったということが示唆されています。ただし、Aの論文は、自分の利益を狙ったという意味ではなく、長期的な見方でプレーすることが重要であるということが提示されています。水原一平氏の事件は、違法な賭博を通じて他人の利益を狙ったことが問題であるということが示唆されていますが、Aの論文は、自分の利益を狙ったという意味ではなく、長期的な見方でプレーすることが重要であるということが提示されています。
まとめて、Aの論文は、期待値の積み上げとそれを抑えることの問題を取り上げています。水原一平氏の違法賭博事件と比較すると、Aの論文は、違法な賭博を通じて他人の利益を狙ったことが問題ではなく、長期的な見方でプレーすることが重要であるということが提示されています。
Citations:
[1] https://ppl-ai-file-upload.s3.amazonaws.com/web/direct-files/13383238/78cfbc0c-cf3e-4eb4-b843-016bc540a429/6d39a4d4eb11a0115ac37b14e87a4cbb5554de1681d17b377a93826df748e4e2.pdf
[2] https://www.jasca.org/publication/jjca/contents/contents80s.html
[3] https://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/23-4/005kanno.pdf
[4] https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/kaizoku/assets/pdf/93753201_01.pdf
[5] https://today.line.me/tw/v2/article/60R72jj
[6] https://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/05-1/Hyon%20sudo.pdf
[7] https://www.nownews.com/news/6388117
[8] https://tw.news.yahoo.com/%E6%B0%B4%E5%8E%9F-%E5%B9%B3%E9%A6%96%E7%88%BE%E8%B3%BD%E5%BE%8C-%E4%B8%BB%E5%8B%95%E5%9D%A6%E6%89%BF%E6%B6%89%E8%B3%AD-%E9%81%93%E5%A5%87%E8%81%B2%E6%98%8E%E5%8D%BB%E4%B8%8D%E6%8F%90%E9%96%8B%E9%8D%98%E5%8E%9F%E5%9B%A0-032218929.html
[9] https://www.sportsv.net/articles/110423
[10] https://udn.com/news/story/122629/7860586
[11] http://www.fpu.ac.jp/faculty_members/kasane.html
[12] https://researchmap.jp/michi10s
[13] https://core.ac.uk/reader/236371670
[14] https://www.publication.law.nihon-u.ac.jp/pdf/law/law_77_2/each/06.pdf
[15] https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcanth/87/3/87_387/_article/-char/ja/
[16] https://www.jstage.jst.go.jp/article/wsca/22/0/22_106/_article/-char/ja/
[17] https://anthropology-tmu.jp/watanabefund/
[18] https://www.youtube.com/watch?v=noPs2rQRwFk
[19] https://www.youtube.com/watch?v=InYgkx9KYN0
[20] https://www.rti.org.tw/news/view/id/2200170
色々検索して検討してくれているみたいですね。なんかちょっと違う気がしますがまぁこんなもんでしょう。
最近のAIサービスはPDFを読んでくれたり検索してくれたり本当にすごいですね。使いこなせば色々捗りそうです。
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