都営バス攻略法【私的メモ】

 個人的に都営バスをよく利用するのですが、割引乗車券の類いが多く、どれが一番お得なのかを時々考えつつも、面倒なので利便性の高いIC乗車券をずっと使用していました。
 今回改めて利用頻度などにより、どの乗車券が一番お得かを調べてみました。
【情報等は全て2017年9月現在で、「23区内の均一運賃区間の都営バス」が対象となります。(青梅地区の都営バスは対象外)】

☆乗車券の種類 ( )の青文字記載は実質単価を記載
(1)現金払い 210円 (特典なし、@210)

(2)ICカード 206円(月5千円使用で@176.1、月1万円使用で@175.4)
 ・現金乗車より4円安い
 ・90分以内の乗継の2乗車目は106円
 ・「バス特」サービスあり。
→毎月1日を基準日として1000円毎にチケットがつき、次回乗車時運賃より差し引き、5000円で累計850円分、10000円で1740円分のチケットがつく。 
加算額の累計は月末でリセットされるが、チケットは付与後、10年間有効で、次回乗車時に優先的に使用される。
詳細:https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/bus/fare/discount.html#a4
※「バス特」サービスは加盟社局のバスで共通利用できる。

(3)回数券 5000円で210円件27枚+180円件1枚(期限不問@179.6)
 ・5000円で5850円分、有効期限なし。 
 ・「営業所(支所含む)の窓口」と「一部の定期券売場※」でしか売っていない。
窓口情報:https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/bus/branch/index.html#a2

※一部の定期券売場:(東京駅丸の内南口、品川駅港南口、新宿駅西口、錦糸町駅前、亀戸駅前、渋谷駅前、大塚駅前、王子駅前、荒川土手、船堀駅前、葛西駅前、西葛西駅前)

(4)定期券(持参人式 210円均一区間全路線乗車可能)   
1か月 9230円 (46回乗車 @200.6 60回乗車@153.8)
1か月+4日 10000円 (50回乗車@200.0 68回乗車@147.0)
3か月 26310円 (138回乗車 @190.6 184回乗車 @142.9)



以上を踏まえて、ケースごとにどれが一番お得かを検証しました。
【ケース1:通勤に利用】
 週5日勤務の場合、3か月定期券よりもIC乗車券のバス特利用が一番安価。 定期券については「ほぼ毎日往復利用」でお得になる感じです。

【ケース2:降雨時や特定の場所に出かけるとき等 不定期利用】
 この場合は、利用頻度により異なる。 
 月5000円以上の使用ならば、ICカード+バス特が最安値。
 月数回の利用で、累計5000円のバス特加算に届かないのであれば、回数券が一番お得である。
 ※上記(2)の値は「使用金額+バス特の加算額」の値から算出しているため、実際はもう少し高くなる。

その他の注意事項
【2路線乗り継ぐ場合】
 IC乗車券で乗車すると「2乗車目が106円」となるので、
 合計312円/2=@156となるのでこの場合の選択肢は無条件でIC乗車券となる。

【一日に3回以上乗車する場合】
 都バス一日乗車券(500円)がお得。バス乗車時に購入可能です。(バス特は対象外)
 乗車時に「ICの一日券お願いします」と申告し、運転手から指示があったらICカードをかざすと500円が差し引かれて、そのICカードが一日乗車券となります。 5秒で購入できるので混雑時も安心です。

以上をざっくりまとめると
 ・超使う人達 → 3か月定期
 ・月5000円以上使う人 → IC乗車券 or 一日乗車券
 ・たまに使う人 → 回数券 (2路線乗継時のみIC乗車券) or 一日乗車券

 ということになりました。 ややこしいね。

というわけで、私の場合月3000円前後の利用頻度になるので回数券利用が一番安いということになりました。
 本日はジャグラー遊戯を早めに切り上げ、青戸車庫の営業所に赴き回数券を買ってまいりました。(本日は500円の一日乗車券を購入し、上23→錦37と乗り継ぎ、復路は草39で帰りました)

d20170903_1.jpg

車庫の傍らにある営業所の窓口で5000円券を2セット購入。
180円券使用時は30円を現金で払うことになります。

d20170903_2.jpg

 この回数券が曲者で、前述のとおり売場が限られており、交通局のHPには一切紹介がされていません。(運賃約款に記載されているのみ)

 細かい話になりますが、バス特のチケット付与は月単位累計で1000円単位なので、回数券を併用した方がお得な場合もあります。
(例:8月29日時点で累計5120円で、月末までに4回乗車した場合、累計額は5944円となりチケット付与はされないまま累計額はリセットされるため、最後の4乗車は@206円となる。 最後の4乗車のみ回数券で乗車すると105.6円安くなる)

 逆のパターンで、「回数券利用で、乗り継ぎ乗車のみIC利用」の場合において、月末最終乗車時に累計額が「次の乗車でバス特チケットが付与される」状態においては、単独乗車であっても回数券を利用せず、IC乗車券で乗車するのが最も安くなります。
 (その場では206円差し引かれるが、チケットが100円~330円付与され、次回乗車で差し引かれるため実質お得となる。)

 バス特の累計使用額は確認する手段がないので、上記フル攻略をするには使用額を記録する必要があります。

 本来はこういうところまでアナウンスすべきなんでしょうが、運営する立場で考えると、こういうややこしい話は積極的にしないという姿勢はなんとなく理解できます。(自身の業務上、同様の経験ありw)

 1乗車あたり数十円の違いなので、利便性を考えれば「IC乗車券利用」という結論になってしまうのかもしれませんが、とりあえず「回数券という少し安くなる選択肢がある」ということを記しておきたかったのです。

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